前頭側頭型認知症とは


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前頭側頭型認知症とはいったいどのような病気なのでしょうか?比較的若い年齢層の人でも発症すると言われているこの病気は、大脳の前頭葉という部分と側頭葉と言われている部分が委縮する事によって発症すると言われています。

なぜ前頭葉と側頭葉が委縮していくのかのハッキリとした原因というのはわかっていないと言われていますが、前頭側頭型認知症にはいくつかのタイプがあるようで、その中でも特徴的なのはピック球と言われる物質が神経細胞の中にたまっていくというのがあります。

実は以前までは前頭側頭型認知症という病気はこのピック球が原因で発症するのでは?と言われていたのですが、最近になって新たな原因が発見されたのだそうです。でもそのタイプの患者さんにはピック球という物質は検出されません。

この事から前頭側頭型認知症という病気はピック球のあるものとそうではなくTDP−43という蛋白がたまるタイプとに分けられ、ピック球のあるタイプを「ピック病」といい、症状は同じですが違うタイプであるという位置づけになっているのだそうです。

いずれの原因で発症したとしても症状は同じで、性格が変わってしまったりそれまで執着していたものや趣味に興味がなくなったりします。それだけではなく言葉の意味が理解できなくなるために失語症のような症状が出たりする事もあります。

また、身体にも異常が出て来る事があるようで、筋が硬直したりするために手がうまく使えなくなったり、食べ物が咀嚼できなくなったり飲み込む時に苦労したりと実に様々な症状が出る事がわかっています。

これだけの事がわかっていながらも実は治療方法が確立されていないのもこの病気の特徴で、今後の研究に期待が寄せられている事は事実のようです。

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