前頭側頭型認知症とアリセプト


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アリセプトという薬はエーザイという有名な日本の薬メーカーが開発した薬で、一般的にアルツハイマー認知症の症状の進行を抑えるという働きを持っているお薬で、日本だけではなく世界中で利用されている数少ない薬なのではないでしょうか?

この薬の効果はどのようなものなのかというと、脳内のコリン作動性神経系障害を改善するために開発された薬です。以前この薬は認知症に効果があると言われていたため、前頭側頭型認知症にも効果があると考えら得ていたために多くの患者さんがこの薬を服用してきました。

ところが前頭側頭型認知症の場合にこのアリセプトという薬を飲むと、病気の進行が早くなるという結果が出たり患者さんの興奮状態が治まらなくなったりと、様々な症状が出てくる事がわかったために、現在では前頭側頭型認知症にはアリセプトという薬は使われていないと言います。

前頭側頭型認知症にアリセプトを処方された場合に起こる弊害としては、効果がまったくないという事だけではなく、興奮がひどくなったりアリセプトの長期的服用による消化器系への副作用があったり心臓に関する症状(不整脈など)もあると言われています。

恐らくですが最も怖いと言われる症状は興奮状態になるという事ではないでしょうか?なぜ怖いのかというと、力は大人の力なのですが精神的には子供と一緒なので、良い事と悪い事の区別がつきません。そのため手加減という事がありませんから怖いのです。

介護をしている人を殴ったり蹴ったりといった暴力をふるったりしてしまうのですが、患者さん本人は自分が何をしたのか記憶する事ができませんから、介護をしている人が恐怖心を抱いてしまい適切な介護ができなくなってしまう可能性があるのが恐ろしいのです。

これらの事を踏まえると前頭側頭型認知症という症状の患者さんにはアリセプトの処方はしないというのは当然の事なのかもしれません。

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