前頭側頭型認知症と立ち去り行動


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前頭側頭型認知症などの病気が進行していくとあらわれてくるのが行動障害と言われるもので、その一つに「立ち去り行動」と言われている症状がありますが、この立ち去り行動とはいったいのような行動障害の事を言うのでしょうか?

立ち去り行動という行動障害は例えば誰かと話しをしたりしているのにも関わらず、急に何事もなかったかのようにその場を立ち去ってしまうという行動の事を言います。この症状が出るのは主に前頭葉などの病気やケガなどが原因で出るのだそうです。

前頭側頭型認知症というのは前頭葉と側頭葉が委縮してしまうという病気なので、この立ち去り行動という行動障害が出てくるのだそうです。なぜこのように何かをしているにも関わらず、いきなりどこかへ行ってしまうのでしょうか?

実は前頭葉というのは物事への執着や行動や言動などに対しての抑制を司っている部分なので、その部分が委縮やケガなどをする事によって抑制が効かなくなってしまうために起こる行動障害だと言われています。つまり会話をしていても移動したいという衝動に抑制がかからないわけです。

この症状がなぜ出るのかについては前頭葉が委縮するからという事しかわかっておらず、なぜ患者さんがそのように行動に抑制がかからなくなるのかなどのメカニズムについてなどはわかっていません。ただ、前頭葉の破壊や委縮などによって現れる症状であるという事は確かなのです。

ちなみに患者さんが立ち去り行動をとった時にそれを止めたり叱ったりする事は逆効果になると言われています。行動を抑制しようとすると怒って暴力をふるったりするので見守るのが一番であるとも言われています。

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