前頭側頭型認知症への対応
前頭側頭型認知症というのは比較的若い年齢層の人でも発症する事があるので問題になっているのですが、問題なのは発症する事だけではなく病気の進行による患者さんの身体の変化への対応です。
この病気の特徴は言葉がうまく出てこなくなる失語症の症状があります。そのため患者さんは家族や他人に対して自分が言いたい事が伝わらないという恐怖心を持つと言われています。
でも病気の進行と共に言葉は出てこなくなってしまうため、相手に自分の事を伝える手段として大声や奇声をあげるなどの行動に出るようになります。
そのため自宅で介護をしていると近隣の方に迷惑がかかるのでは？と患者さんに静かにするように強制したりしなくてはならなくなり、患者さんにとってはとても辛い状態になる事があります。
それだけではなくこの病気の特徴の一つであるこだわり行動というのがあって、同じ行動を繰り返し行うようになります。これも脳の委縮による症状の一つで、患者さんもその行動を抑える事ができません。
なのでこれらの行動についても常に誰かがついていないといけないという事になります。そしてさらに病気が進行していくと身体の筋肉や筋などが本人の意思ではコントロールができなくなっていきます。
すると歩けなくなったり手がうまく動かせなくなるので食事がとれなくなったりと様々な障害が出てきます。なので患者さんへの対応がとても難しくなっていきます。
症状がどのようになっていくのかを勉強しておけば、患者さんの病気の進行に合わせた対応をする事ができるので、講習会などに参加してもいいかもしれません。
必要なのは患者さんや介護をする人が辛くないような対応ができるようになると良いですが、そのためには御近所への病気の説明もしくは大声を出しても迷惑にならないところへ引っ越すなども良いかもしれません。
